解読不能な場合は専門家に任せる

戸籍には種類があり、それぞれ読み方に特徴があったりします。

今回は、そんな戸籍の読み方について、解説しています。

平成6年式戸籍の読み方

戸籍は通常、死亡時の戸籍から遡って取得していきます。

そして、現在の死亡時の戸籍は、平成6年式戸籍の場合がほとんどです。

なので、戸籍の取得をした場合、必ずこの平成6年式戸籍はお目にかかります。

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戸籍の歴史

戸籍事項欄

この戸籍がいつからいつまでの戸籍なのかが記載されます。

最新の戸籍の場合には、いつまで(終わり)の年月日は記載されません。

この欄で、この戸籍より前の戸籍があるかどうか分かります。

戸籍に記載されている者

この欄には在籍者の情報が記載されています。

そして、ポイントは除籍の文字があるかどうかです。

死亡を原因として、除籍の文字がある場合、この戸籍は死亡時の戸籍になります。

逆に除籍の文字がない場合、その在籍者にとっては、この戸籍が最新の戸籍となります。

例えば、夫には死亡としての除籍が記載され、妻には除籍が記載されていない場合、この戸籍は

  • 夫にとっては死亡時の戸籍
  • 妻にとっては最新の戸籍

となります。

平成6年式戸籍=最新戸籍とは限らない

平成6年式戸籍が最新の戸籍の形状であることには変わりませんが、だからといって内容まで最新の戸籍であるとは限りません。

転籍などにより、その取得した平成6年式戸籍が古いものになっている可能性があります。

最新の内容の平成6年式戸籍が他にもある場合があるということです。

取得した戸籍が平成6年式戸籍だから、最新の内容というわけではありませんので、必ず戸籍事項欄で確認しましょう。

昭和23年式戸籍の読み方

内容そのものは平成6年式と同様なため、平成6年式戸籍の読み方と基本的には同じです。

注意点としては、身分事項欄です。

平成6年式戸籍には、見出し(出生や婚姻)がありますが、昭和23年式戸籍には見出しがありません。

なので、よく読んで判別する必要があります。

もしも、認知という文字を読み落としたら?

相続人が変わり大変なことになります。注意して確認しましょう。

大正4年式戸籍の読み方

大正4年式戸籍は、家制度があった時代に作成されていた戸籍です。

なので、戸籍の在籍者が多く、読み取るのもそれだけ大変になります。

戸主の事項欄

戸主の個人的な記載はもちろん、戸籍全体に関する情報も記載されています。この戸籍が、

  • いつ
  • なぜ作成されたか
  • なぜ削除されたか

が記載されています。

この欄で、この戸籍がいつからいつまでの戸籍なのかが分かります。

戸主以外の者の事項

この事項欄は、戸主以外の在籍者の記録が記載されています。

この欄に被相続人の名前があり、被相続人の生年月日が、戸主の事項欄の戸籍の編製年月日(作成された日)よりも後の場合、この戸籍が被相続人の出生時の戸籍となります。

明治31年式戸籍の読み方

戸主と為りたる原因及び年月日という欄があれば、その戸籍は明治31年式戸籍です。

この欄で、この戸籍がいつできたのかを把握することが出来ます。

そして、戸主の事項欄には、戸主の個人的な情報はもちろん、戸籍全体に関することも記載されています。

また、この戸籍がいつ終わったのかの確認も、戸主の事項欄で出来ます。

明治19年式戸籍の読み方

ほとんど見かけることはありません。

そして、解読不能なことも珍しくありません。

戸主の事項欄で、この戸籍がいつ終わったのかを確認できます。



戸籍が読めないと戸籍の収集が出来なかったり、認知している相続人を見落としてしまう場合もあります。

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