相続放棄

相続放棄をする方は、相続放棄手続きをすぐにでも開始してください。ただ、本当に相続放棄しても大丈夫ですか?相続放棄をする意味。相続放棄手続き。相続放棄の注意点を記載しています。

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相続放棄の「手続き」や「注意点」

相続放棄とは、プラスの財産もマイナスの財産も【全て相続しない】という手続きをいいます。

相続放棄には、「慎重さ」と「素早さ」が求められます。

相続放棄を検討したい方は、必ず専門家と相談しましょう。

相続放棄は要注意
相続放棄は要注意
相続放棄手続きしたいけど、やり方よくわからない。その前に本当に相続放棄をしていいのかも疑問!そんな方は都心綜合会計事務所に相続相談のご予約をして下さい。

相続放棄する意味

財産といわれると一般的にお金、土地建物などの不動産、さらには自動車や時計、アクセサリー(動産)などをイメージされる方が多いと思います。

このような相続人にとって、プラスの財産を【積極財産(=「権利」)】といいます。

しかし、財産の中にはマイナスの財産もあります。

具体的には、借金、生前に被相続人(亡くなった人)が商売などを行っていれば買掛金、マイホームを購入する際に組んだ住宅ローン、さらには、被相続人の未払いとなっている税金、医療費、家賃などです。

これらの財産を【消極財産(=「義務」)】といいます。

つまり、財産には積極財産と消極財産があり、【財産を相続する】とは【積極財産と消極財産の両方を引き継ぐ】ことをいいます。

もし仮に、亡くなった親に多額の借金があったとしましょう。

その場合に相続人である子がその財産を相続すると、その子自身がその借金を背負ってしまうことになります。

相続放棄
相続放棄
大変。借金のほうが多い。相続したくない!

このような場合においては、子が親の財産を相続せずに放棄すれば、借金を肩代わりすることは無くなります。

ただし、借金などの消極財産だけを放棄し、貯金などの積極財産だけを相続するといった都合の良いことはできません。

放棄をした場合には、一切の財産を相続することができなくなるのです。

ただし、みなし相続財産とされる死亡保険金の受取人となっている場合の、その保険金については、放棄をした者であっても受け取ることができます。

相続放棄の手続き

相続放棄手続きをする際の流れについて説明します。

[誰が]
相続放棄をしようとする者

[いつまで]
相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内

[何を]
相続放棄申述書、被相続人の住民票徐票、被相続人及び放棄する者の戸籍謄本(上記の書類は放棄する者が被相続人の配偶者、子である場合の必要書類です。被相続人との関係により若干資料が増える場合もあります。)

[どこに]
被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所

最後の住所地とは、死亡当時の住所のことであり、被相続人の住民票除票又は戸籍の附票で確認します。

家庭裁判所に相続放棄の申し立てをした後は、家庭裁判所から相続放棄に関する照会書が届きます。

これに必要事項を記入し、再度、家庭裁判所に返送します。

返送後は家庭裁判所から、相続放棄申述受理通知書が届きます。

届き次第、相続放棄が完了したことになります。

【補足事項】
相続放棄の手続き(申し立て)は、相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内とされていますが、3ヶ月以内に相続放棄の申し立てをしなかったことにつき【相当の理由】があれば、3ヶ月経過後でも相続放棄が認められることもあるようです。

ただし、あくまでも法律の規定は「3ヶ月以内」となっていますので、くれぐれも期限にはご注意下さい。

相続放棄手続き
相続放棄手続き
相続放棄手続きには期限があります。知らなかったでは済まされませんので、注意しましょう!

相続放棄の注意点

相続放棄には、主に3つの注意点があります。

それは

  1. 本当にプラスの財産が他にないか
  2. 自分が相続放棄をしたせいで、新たに相続人になってしまう親族がいないか
  3. 被相続人ごとに手続きが必要であること

です。

一度放棄をしたら撤回はできません

相続を放棄した後に、預貯金等の積極財産が見つかっても撤回することはできません。

相続が開始したら被相続人の財産を十分に調査(生前家族に知らせていない財産はないか等)する必要があります。

十分に財産調査をした後、積極財産<消極財産となる場合には、相続放棄が有効な手段となるでしょう。

相続放棄をすると相続人が変わる

父、母、子、祖父母(被相続人の両親)を例にとり説明します。

今回、父が亡くなり相続が発生したとします。

父(被相続人)には多額の借金があり、預貯金は少額であったため、母(配偶者)と子は相続の放棄をしました。

本来であれば父が亡くなったことによる相続人は配偶者である母と第1順位の子(直系卑属)ですが、放棄をしたことにより相続人が第2順位の被相続人の両親である祖父母(直系尊属)に移ります。

もしも母と子が相続の放棄をしたことを祖父母が知らなかった場合には、祖父母が借金を相続することになります。

相続放棄の例
相続放棄の例
この場合、祖父・祖母が借金を相続することになります。

もちろん、祖父母も母と子同様に相続放棄をすれば借金の返済義務を負うことはありません。

ただし、親族間のトラブルになりかねますので、相続放棄を選択しようとする場合は、あらかじめ家族や親族に報告をしておいた方がよいでしょう。

二次相続と相続放棄

相続放棄をすれば、故人の債務を返済する必要がなくなり、それをこちらから債権者に連絡する必要はありません。

督促などが入った時点で、相続放棄した旨を通告するだけで大丈夫です。

返せ
返せ
督促などが入った時点で、相続放棄した旨を通告すれば大丈夫です。

ただ、一次相続で自身は相続放棄していても、被相続人(故人)の配偶者(実親)が単純承認で相続している場合には、二次相続の際に、一次相続で放棄した債務を相続することになります。

相続放棄は人からの放棄です。

この人からの相続は放棄する、ということです。

債務そのものを放棄しているわけではありません。

二次相続でも債務を相続したくない場合は、二次相続時にも相続放棄をおこなう必要があります。

一次相続で相続放棄しているから大丈夫ではありません。

注意しましょう。